カブキは絹に過去の自分を重ねている事に気付いた卍丸が黙って頷くと、カブキは黙って卍丸の頭を撫でた。
「・・・まったく、てめぇって奴は戦いの時以外はてんで役に立たなくて・・・まるで俺様に弟でも出来た気分にさせられるじゃねぇか・・・」
「カブキ・・・」
二人の間にほんわかとした空気が流れ込んだ瞬間、カブキはハッとした顔で卍丸を押しのけると、街の方へと駆け出して行った。
その先には、町一番の美女と称される、女性の姿。
「卍丸!俺様今日は戻らねぇから、二人には上手く言っとけよ!」
そう言って女性と姿を消したカブキを見て、卍丸はカブキが本当の兄貴でなくて良かったと思ったそうだ。
―終わり―
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