階段

(サクラ大戦2/レニ・アイリス)


「お礼を言いたいのは、僕の方だよ、アイリス」
「なんで?助けてもらったのは、アイリスの方だよ?」
レニの言葉に、アイリスがきょとんとしていると、レニはカップをソーサーにもどしながら、ゆっくりと口を開いた」
「うん・・・あの時の事は、当時の僕にとっては、何て事の無い出来事に過ぎなかったんだ・・・」
アイリスは、食べかけのパンを自分の皿に置いて、続きを待った。
「でもね、アイリスは僕が生まれて初めて僕の目を見てお礼を言ってくれた人なんだ・・・
僕はその時から少し変わり始めていたのかな?って、階段を見ながら思ったんだ」
「レニ・・・」
「それとね・・・」
レニは席を立つと、アイリスの隣に移動して、そっと耳打ちをした。

「あの時、初めてアイリスを見た時、僕は天使が落ちてきた気がしたんだよ」

―終わり―


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