翌日イギリスを発った一行は、数ヶ月の航海の後、ジパングへと辿り付いた。
「カブキさん、ジパングでは、この品々はご禁制で御座いますよ?」
「何だと!!足下!!てめぇ!!こらっ!!俺様の土産を返しやがれ!!」
前と同じ様に物品の殆どを没収され、足下兄弟を追いかけるカブキを、船から呆れて見ている二人が居た。
「・・・あいつ、前にも同じ手に引っ掛ってるみたいね・・・」
「・・・そうでごんすね」
「あいつ・・・きっと世界一の馬鹿ね」
「・・・そうでごんすね」
富士山に相槌を打たれ、深く溜息を付いた阿国の耳には、カブキからもらったピアスが、眩い光を放っていた。
―終わり―
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